止めに入った相手が相手なだけに土方は舌打ちをして三津から手を離した。
三津はすぐさま山南の後ろに隠れた。
「甘やかしてくれるな。」
土方は腕を組み,https://bikramyogabeneficios.com/2022/03/19/greenho…
止めに入った相手が相手なだけに土方は舌打ちをして三津から手を離した。
三津はすぐさま山南の後ろに隠れた。
「甘やかしてくれるな。」
土方は腕を組み,https://bikramyogabeneficios.com/2022/03/19/greenho…
そっと大部屋の戸を開けば、平隊士が雑魚寝をしていた。踏まないように忍び込むと、目当ての男の枕元へとしゃがむ。そして肩をそっと揺すった。
「──ん、何だよ……。桜司郎……」
「……八十八君。少し話しがあるの」…
の慶喜公が恭順だっつってんのに、そこで戦う訳にゃイカンだろ」
目の前に運ばれた膳にある味噌汁をズズッと啜りながら、眉を寄せる。
それに、と言葉を続けた。
「今や、江戸にいる幕僚の連中は殆どが恭順派だ。…
その背後に薩摩の援護は無かった。つまり、沖田が懸念していた彼らとの一戦が火種になることは、結果的に無いということが分かった。
「…………沖田さんは、大丈夫か。あれだけ慕っていた局長があのようなことになったんだ。穏やかでは居られまい」…
「……総司は戦には出さんと言っただろう」
「戦が始まるまでの話しです。大坂には雨が降っているから来られなかっただけでしょう」
その言葉を聞き、土方は眉を寄せる。確かに今すぐに戦が起こる訳では無い。ただ、いつ火蓋が切って落とされるかは分からないのだ。わざわざそこへ病身の沖田を置くことは躊躇われる。…
十二月十二日、将軍である徳川慶喜は既に大坂へ旅立ってしまっていたが、言いつけ通りに新撰組は二条城へ赴いた。
しかし、同様に警護を任されていた水戸藩とぶつかることになる。今や名を失くした徳川の幕府ではあるが、その実体や元の威光まで無くなった訳では無かった。…
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